島根の旅<第一日目>八重垣神社、須我神社、須佐神社

11月29日~12月1日まで、3年ぶりに島根を旅してきました。

6:50羽田発の朝一便を予約していたのですが、空きが多く欠航。
次の9:15発の便で、米子空港へ飛びました。

3日間お世話になった足は、日産デイズ。
最近の軽自動車は、普通車並みの装備でびっくり。
踏み込んだ時のエンジン音こそ軽自動車でしたが、それ以外は軽であることを感じさせない車でした。

…まあ、我が家のPicassoはもう13歳なので、そんな古い車と比べられても日産も困惑すると思いますが。

まず向かったのは『八重垣神社』です。

八重垣神社

須佐之男命が奥の院の大杉の周囲に八重垣を作って、ヤマタノオロチから稲田姫を隠したと言われている神社です。

八重垣神社

拝殿。
こちらを見てピンと来ない方も…

奥に進み、次の景色を見れば、「あ!知ってる」と、おっしゃる方もいるかもしれません。

八重垣神社、鏡の池
鏡の池(縁結び占いの池)です。

稲田姫がこの池で、姿を映して鏡代わりにしていたことから、この名前が付いたとあります。
池の近くにあった説明書きには、『御姿を写し美容調整された池』と書いてありました。
美容調整という言葉のチョイスが、味わい深い。

占いは、社務所で和紙を購入、10円か100円玉を乗せ、池に浮かべます。
その沈む時間で、縁が近いか遠いかを占います。
早く沈む(15分以内)だと良縁早く、遅く沈む(30分以上)と良縁が遅いそうです。

この場所、日が届かずかなり寒かったのですが、みなさんジーーーーっとご自身の占い用紙を見ていらっしゃいました。

八重垣神社の紅葉。
全体的にはやや遅かったものの、旅行中のところどころで楽しめました。

神社は自然も多いので、こちらの観察も楽しみのひとつです。

◆八重垣神社
https://yaegakijinja.or.jp/

次は『須我神社』へ。

須我神社

須我神社は古事記に記された日本最古の神社で、ヤマタノオロチを退治した須佐之男命が稲田姫と宮造りをされたと言われている場所です。

まずは本社を参拝。
この後、山の方へ上がった場所にある奥宮を参拝します。
須我神社は、二宮詣りが習わしなのだそうです。

須我神社

本社の狛犬さん。
別の生き物になりつつあります。反対側の狛犬さんは、顔がほぼ無くなってました。
どれだけ古いものなんだろう。

車で、奥宮の入口へ移動します。

須我神社奥宮

竹杖をお借りし、入山。

途中にある、『新泉坂根水』。湧き水です。
ここで手と口をすすぎます。美味しい水でした。

山道を歩きます。
登山靴が必要なほどではありませんでしたが、スニーカーは必須です。

途中出会ったノグルミ。
今回の旅行、山の中で小さなノグルミをたくさん見つけました。
過去一度しか拾ったことがなかったので、テンションが上がります。

ここでも自然観察。
実の名前はわからないけど、きれいな実。
この状態を維持出来たら素敵なのに。絶対ドライにならないタイプ。笑

須我神社奥宮

木の実を拾ったり、植物観察をしているうちに、奥宮に到着です。
3つの大きな岩は、須佐之男命と稲田姫命、その御子神の八島野命の神霊が祀られています。

ここは、この日訪れた場所の中で一番でした。
うまく言葉にできないのですが、とにかく気持ちよく、気分がいい。
須佐之男命が「吾が御心清々し」と言ったように、まさに清々しい、清らかな場所でした。

お参りを終え、下ります。

高所恐怖症の私には、少々きつめの下り坂。
須我神社奥宮
杖がなかったら、恐ろしくて降りられなかった。
須我神社奥宮

恐らく1時間ほどいたと思うのですが、岩の目前で2人の方とすれ違っただけで、後は誰にも会いませんでした。
贅沢な時間だったのですが、ここへ行かないのはもったいない!
出雲からは少し離れていますが、島根に行かれる際には是非訪れて欲しい場所です。

◆須我神社
https://suga-jinja.or.jp/

ちなみに神社名は『須我神社』、でも住所は『大東町須賀』。
なぜ違う??

そしてこの日、最後に向かったのは『須佐神社』。

須佐之男命が自分の名をこの土地につけ、御魂を鎮めたという神社です。

須佐神社

鳥居の左に紙が貼られた掲示板があるのですが、ここに注意書きがあります。
ワンちゃんは入れない旨が記載されているのですが、見落として小型犬を中に2匹連れてきた方が…。
ちょっときつめに注意されていましたので、ご注意を。

須佐神社
本殿

立派!圧倒されます。

須佐神社には、『須佐の七不思議』と言うものがあります。
これがなかなか面白く。

七つのうちの『塩の井』は、須佐神社の境内にあります。
塩の井は、出雲の稲佐の浜と繋がっているので、舐めるとわずかに塩気を感じるらしいもです。
これは面白い!と思い、ペロッとしてみたのですが、分からなかった~。
海と繋がってるなんて、本当かいな、と思ったのですが、潮の干満によって間渇することがあるそうです。
海からだいぶ離れた山中なのに…まさに不思議。

その他七不思議は、須佐神社のホームページからどうぞ。

◆須佐神社
https://www.susa-jinja.jp/

第一日目は、須佐之男命にまつわる神社を巡り、どっぷり浸かりました。
家族Aはこの3社を参拝することを切望していたので、かなり満足そうでした。

ホテルにチェックインした後、夕飯へ。
出雲市駅近くにある、お寿司屋さんへ向かいました。

日本酒は、『出雲富士』と『十旭日』。

はじめ出雲富士を注文したのですが、大将が酒瓶を振って、「ちょっとしかない」と。
そしたら、横に並んでいた旭日を手に取って「十旭日でいいよな」って、注いで出してきました。笑
さらに、出雲富士も「味見してみて」と、残り全部を出してくれました。
ちょっとじゃない、ほぼ満杯に注がれていました。

サービスで出してくれた、茹でたイカの下足

これがまた絶妙な茹で加減!
マヨネーズとしょうゆをかけただけなのに、本当に美味しかった。

お茶飲んでいた私にも、ごぼうチップスのサービス。

お寿司を握ってもらっている間、どこから来たとか、どこを観光するとか、いろいろと話をしました。
大将、ちょっと耳が遠いようだったので、声を張り上げます。笑

その中で、「今日はどこへ行った?」と言う話になり、「須佐神社、須我神社…」まで言ったら、
「須佐神社?!うわ、通だな!!!!!」と、突然の大声。
あんまり行く方がいないのかな?あまりメジャーじゃない神社(失礼)へ行ったことが嬉しかったのか?真意の程はわからないのですが、「須佐神社か~」と、何度もつぶやいていました。

そして、お待ちかねのお寿司です。
大将が鼻歌を歌いながら、握ってくれました。
最近は良いネタが全く入らないとのことで、「魚がないんだよ!あるものしかない!」。
そんなおまかせ握りです。

でしたが、もうね、、、ただただ感動。
生きてきた中で、最高に美味しいお寿司でした。

茹でエビなんて隙間埋めのイメージだったけど、身が厚くてぷりぷり。
アナゴもびっくりするくらい、大きくて柔らかい。
サーモン、こんなにとろける食感のものは初めて食べました。
ハマチも鯛も、きちんと手が入っていて、美味しいの一言。
「肉入るよ!」と言われて出された牛肉の炙り握りも、これだけが飛び出ることなく、他のお寿司と一体化した美味しさ。

いつも食べている「普通のネタ」が感動するほど美味しかったことに、また感動したのでした。

これで1,300円!
日本酒が300円、お会計は2,900円でした。マジか…激安。
(さらに、柿とミカンまでごちそうになったのでした)

箸入れに書いてあった、「味は横綱 値は幕下」

…ま、まさに!

店内

きたなシュラン的な店が好きな方には、最高の店です。

◆江戸前寿司 上田家
島根県出雲市今市町1382
Googleには、営業時間17時~とありますが、19時くらいにお店を空けているそうです。
それを知らずに17時過ぎに行き、店を開けてもらってしまった。怒られなくてよかった。

話が前後しますが、魚。
名物の『のどぐろ』も5~6年前から全くダメ、昔ののどぐろとは味が全く違うとおっしゃっていました。
2日目の夕飯は、のどぐろを食べに行こうと思っていましたが、これを聞いて止めたのでした。

2日目は、出雲大社と万九千神社へ!
旅行記は、また明日以降更新します。お楽しみに~!(?)


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