屋久島椿の実

リンゴツバキ、ヤクシマツバキ

ツバキの実。
身近な木の実ですが、なぜかなかなか縁がなく、たくさん拾えたことがありません。
今在庫しているものは、何年もかけて拾い集めたもので、大きなジップロックに1袋もないくらい。
レッスンで使いたいのですが、数が集まらず使えないという。
面白い材料なので、残念です。

そのツバキ。
義理の実家に、「屋久島椿」と言う種類のツバキがあり、今年は実がたくさんついているというので、いただいてきました。

リンゴツバキ、ヤクシマツバキ
殻が厚い!

本当に現地(屋久島)で購入したものだそうです。
別名、リンゴツバキ。

リンゴツバキ、ヤクシマツバキ
中の種は小ぶりです。

義母は、この中の種しか使えないと思っていたらしいです。
外の殻の方が欲しい、と言ったら「そうなの?」と。
栗みたいな感覚なのかな?
イガイガはいらない、中身が欲しい、みたいな。

よくわからないけど、説明して両方もらってきました。

もらってきたと言えば、こちらも。

アロマティカス
ここ数カ月買うか悩んでいた、アロマティカス。

義実家のリビングに、良い大きさのものが2鉢ある…。

「お義母さ~ん、これ挿し木したいから、頭少し切ってちょうだい。」

そしたら、鉢ごと1つと挿し木用に切ったもの、両方くれました。
…嫁!図々しい!笑

アロマティカス
水に挿しておいても発根するらしいです。

この週末の義実家訪問は、本当に久しぶりでした。
我が家からは、駅から歩く時間を入れても小1時間の距離ですが、コロナになってからは一度も行っていませんでした。
ワクチン接種が全員終わったので行ったのですが、さすがに会わな過ぎた気も。
コロナだったので仕方ないとは言え、近距離に住んでいる家族が1年以上会わない(会えない)。
やっぱり寂しい気がしました。

コロナ、このまま落ちついてくれるといいな。

巨大松ぼっくり

大王松と普通の松ぼっくり

今年のクリスマス1dayレッスン作品で使用する、この松ぼっくり。

大王松と普通の松ぼっくり
普通の松ぼっくりと比べると、大きさがこんなに違います。

実は、生徒さんからの頂き物で種類がわからなかったのです。

あれこれと調べている過程で出てきた、「ジェフリーコーン」なる松ぼっくりが出てきました。
ちょっと似てる。
ジェフリーコーンは、幹からバタースコッチのような、バニラのような香りがするらしい。
なんて素敵な木!これは確かめずにはいられない!と、現地へ行ってきました。

大王松
ありました~!

※夕方、暗くなる直前に到着したので、写真の色合いが不自然です。ゴメンナサイ

いっぱい実がついてます。

そして、お目当ての幹はと言うと…

ん????普通の松っぽい。

クンクンしてみましたが、何のにおいもしません。
松葉を確認すると、30cn前後の3本葉。

って、がっつり大王松じゃん!!!!!

ちなみに、下がジェフリーコーンの木。

File source: http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mature_Jeffrey_Pine.JPG

全ッ然違いますね。

ただ、、、
日本のサイトも海外のサイトも、実においてはジェフリーコーンと大王松が混同されてます。
「こんな大きな松ぼっくり拾いました!」みたいなページに書かれているものは、ほぼ当てにならない感じでした。

とは言え、拾うなんて夢のまた夢だと思っていた大王松が、家からわずか30分ほどのところにあったこと。
しかも、わんさか拾えること。
私にとっては、ネズミの住んでる浦安の某国なんかより、ずっと夢の国です。

教えてくれた生徒さんに感謝☆

ホント、大きい。笑

やっと終わった!クルミの中身を出す作業

例年、正月三が日で一気にやっている「クルミの中身を出す作業」。
今年は隙間時間を見つけて少しずつ剥いていたら、春までかかってしまいました。

昨日、残っていたオニクルミを一気に片付けました!

一晩水浸しておいたクルミを乾煎りします。
和クルミを煎ったときの香ばしい香り!大好きです。

しばらく煎っていると、殻がちょっと開きます。
ここにスクレイパーを挿し込み…ここにスクレイパーを挿し込み
半分に割ります。

ちなみに、みんながみんな、素直に口を開いてくれるわけではありません。

がっつり開いた素直なオニクルミ。
嫌々開いたオニクルミ。

やりにくくはありますが、こんな風にちょっとでも隙間が開いてくれれば、何とか割ることはできます。

が、

どんなに煎っても開かなかったオニクルミ。

煎り過ぎて真っ黒。
これ、どーしよ?
少なくともレッスンでは使えません。
金槌で割って、野鳥さんのごはん行きかな?

和クルミは、こんな専用の割り器が販売されています。

『和クルミ割り器、ほじくるみん付』(出典:Amazon)

スパっと切れるらしい。

値段は2,000円ちょっとなので、割とお安い。
けど…ワタクシ、専用品が嫌いなんです。
「それにしか使えない道具を買う」ってことに抵抗が。
(シンプリストの血が許さないのか?)

けど、毎年のことだし、割る量も数キロとかなりだし。
これを使えば、煎る作業もなくなるので、その時間と手間も考えるとかなり良い道具。

インスタにポストしたところ、フォロワーさんで何人か持っている方がいらして、「良いですよ!」「気持ちいですよ!」と推しのコメントが…

いや、ちょっと待て。
クルミを割るのに、気持ちいい?!

このコメントが一番クラッと来ました。笑
来年は、和くるみ割り器を使ってる写真がアップされるかもしれません。

フルーツポマンダー

フルーツポマンダー

昨年末に仕込んだものが、ミイラになりました。

フルーツポマンダー
リボンは、ワックスコードでシンプルに。

クリスマス近くになったら、リボンや木の実をモリモリに変えて飾ろうかなぁ、と思っています。
ずいぶんと先の話ですが…。


先週のある日のレッスン中、ポマンダーの話題になりました。

そのときいらしていたドイツ人の生徒さん、
「ポマンダー、この教室で初めて知りました。ドイツでは一度も見たことがない…」とポツリ。

同席していた全員が「え?!」
ポマンダーの説明って、必ずって言って良いほど「中世ヨーロッパでは…」と書いてあるので、当然知っていると思い込んでいました。

その生徒さん曰わく、ポマンダーは、「すごく地域的なニオイや雰囲気がするもの」らしいのです。


ポマンダー、ちょっと調べてみました。
語源はフランス語。
pomme d’ambre、『琥珀のりんご』の意。

これは、アンバーグリス(竜涎香:マッコウクジラの腸内に発生する結石)を球状にしたもので、16世紀頃の肖像画にときどき登場します。

16世紀は、スパイス戦争が起きていた頃。
ポルトガル、スペインに続き、エリザベス一世の勅許を受けたイギリス、そしてオランダが争っています。
これを踏まえ、肖像画の描かれた国と語源を照らし合わせると、イギリス、フランス…この辺りが発祥?

結局、どこの国のものなのか?調べきれませんでしたが、何となく分かったような気になって楽しかった。笑


クローブつながりで、もうひとつ。

クリスマスに飲む『グリューワイン』。
これは家庭では、ほぼ作らない、とのこと。クリスマスマーケットで買って飲むものだそうです。
そうなんだ…。

キンダープンシュも「各家庭でレシピが違う」というようなことを何かで読んだので訊いたら、「作らないですね…。」

作る家庭もあるそうですが、その家によって全く違うんですって。
祖父母・両親の出身地によっても違うし、そう言った伝統的な行事を行う家庭かどうか、など。

考えてみたら、日本もそうですよね。
例えば、おせち料理。
作って食べる家もあれば、買って食べる家もあり、全く食べない家もある。
中身だって地域によって違ったりもする。

おせちで思い出しましたが、私の出身地では、大晦日の夕飯が『1年で一番豪勢な料理を食べる日』。
それこそ盆と正月、誕生日やクリスマスまでもが一斉に来たような御馳走が、テーブルに乗りきらないほど並びました。
好きなものは何でも作ってもらえましたので、子供の頃はかなり楽しみな日でした。

話は脱線しましたが、そう考えると合点の行く話。
ネットや文献ちょっと読んだくらいで、分かった気になるのは危険だな…と思いました。
…と言うか、知ったかぶりだったんじゃん!(恥ずかしい~)

ドイツ人の生徒さんには、本当に感謝です。
分からないドイツ語を教えていただいたり、今回のようなことを教えていただいたり。

この仕事を始めて12年、まだまだ勉強することがたくさんです。

桐の実

桐の実をいただきました。

桐の実

初めてお会いしました。
黒くて、シュッとしていて、なかなかにスタイリッシュです。

ガクもお花みたいで、かわいらしい。

ただ、種はけっこう気持ち悪いです。
この1~2mmほどの大きさの種が、中にびっしり入っています。
インスタで仲良くしてくださっている「種博士」によると、1つの実に1000個の種が入っているとのこと。その方は、なんと種を丁寧に数え、その個体には1021個入っていたと報告くださいました。
この薄くて小さな種を数えたなんて…尊敬しかない。

種を拡大。
こんな形…ますます気持ち悪い。貝の幼生みたいです。

しかもこの種、けっこう厄介で、出そうと思うと出ないんです。
振っても振っても、ちょっと落ちるだけ。そのくせ、そーーっと持ち上げてもパラパラとこぼれ落ちる。
こんにゃろー!さっき掃除したばっかりなのに!と思って、ほじくり出そうとすると、外側の殻が割れる。
あーーー…。

来年、1dayレッスンの作品で使いたいと思っていたのですが、この種問題をクリアしなければなりません。

…再会できる日が来ますように(笑)。

新入りどんぐり from メルボルン

北海道に続き、
今度はメルボルンのどんぐりが、わが家へやってきました。

名前は、、、全くわかりません(笑)

大きさの比較です。
向かって左がお馴染みのコナラ、真ん中と右がメルボルン産です。
結構なジャイアントどんぐり。

大きさがかなりあるので、オーナメントにすることに。
帽子(殻斗)を接着し、ピンを挿しました。

ん???
接着してから気付いた。
上の段と下の段のどんぐり、そっくりだけど、種類が違うのです。
と、言うことは…

どっちの持ち物でしょうねぇ。
私は、下のような気がするのですが…。

下のどんぐりは、触った感じ、わずかに角があります。
同じような形の帽子を持つ「イングリッシュオーク」が、同じような触り心地なのですが、、この理由は私の勝手な推測です。

でも、ぱっと見は同じにしか見えないので、このまま飾ることに。
クリスマスの1dayレッスンの第二弾はオーナメントなので、これらと一緒にディスプレイしたいと思います。

木の実シーズン到来!いろんなどんぐりパトロール

ナラガシワ

今月のどんぐり部は、3ヶ所でどんぐりパトロールをしてきました!

モンゴリナラ
フモトミズナラ

『モンゴリナラ』とも言います。
実際のところ、長い間『モンゴリナラ』と同一種と思われ、そう呼ばれていたのが、大陸のモンゴリナラとは異なっていたことから、2006年に『フモトミズナラ』と命名されたそうです。
※どんぐりって、交配してミックス種が結構出来るみたいです。この辺りは私は全く詳しくないのですが。

どんぐりは隔年で豊作なことが多いので、昨年不作だったフモトミズナラ、今年は良いんでない?!と行ったものの、あれれ???
今年も、ポツリポツリしか落ちていない感じでした。

コナラ

早々にフモトミズナラは諦め、周辺に落ちていたコナラの赤ちゃんを拾います。
立派などんぐりは買うことも出来るけど、こういう個体は自身で拾わないとまず手に入らない。
そして、こういう実が作品のアクセントになったするのです。

ナラガシワ
ナラガシワ

写真の枝、ハサミでカットしたようにきれいなのですが、これ、虫の仕業なのです。
実に卵を産み付けてから、枝を切って地面に落とすんですって!
なので、よーーく見ると実に小さな穴が開いています。拾ってそのままにしておくと、100%虫が出ますのでご注意を。

コナラ
コナラ

コナラは木によって細長いのもあれば、写真のように丸いものもあります。

シリブカガシ
シリブカガシ

磨くとツヤツヤになるかわいい子。
未熟な子がこんな青がかったきれいな色だなんて知りませんでした。
マテバシイの未熟な実と似てますね。

シリブカガシ
シリブカガシの木

上の方に花も実もいっぱいついていました。
シリブカは今年豊作です!

レッドオーク、アカガシワ
レッドオーク

大好きなどんぐりのひとつです。

が!

レッドオーク、アカガシワ
か、枯れてる!ぎゃあ!!!

幹に小さな穴がいくつも空いていて、その下にはサラサラの細かなおがくず…
どんぐり部のメンバーが調べたところ、原因は『ナラ枯れ』。
虫が住み着いて導管を遮り、木が水を吸い上げられなくなり枯れるのだそうです。
被害が拡大していて、かなり深刻なようです。

実は今回のどんぐりパトロールへ行く前も、ピンオークが枯れてる!という情報がどんぐり部内で流れてきて、一同ショックを受けていたところにこの仕打ち。

更に、インスタにアップしたところ、フォロワーさんも2ヶ所でレッドオークが枯れているのを確認しているとコメントくださって、、、もう絶望的な気持ちです。

レッドオーク、アカガシワ
レッドオークの赤ちゃん

この赤ちゃんたちがこの状態になるまでは、しっかりと生きていたということですよね。ここで枯れて落ちてしまった。
そう思うと切ない…

レッドオーク、アカガシワ
赤ちゃんと大人の間、高校生くらい?

かわいい!なんてかわいいのかしら。
帰宅後、感傷に浸りながら愛でるレッドオーク。

10月くらいまで、どんぐりパトロールが続きます。
他の木はどうかな?
今年はワクワクする気持ちだけではない、木がちゃんと生きているかドキドキしながら回るどんぐりパトロールになりそうです。

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