あけましておめでとうございます

2022年が始まりました。

昨晩は初詣に行きましたが、いやいや本当に寒かった。
足元じゃなくて肩がすごく冷えて、上から冷気が降りてきてるような感じ。
1時間ほどの外出で身体がすっかり冷え切ってしまい、なかなか寝付けませんでした。

今日は打って変わって、お正月らしい穏やかな一日。
久しぶりに何もせず、だらだらと過ごしました。

元日の朝は毎年お雑煮。
今年は青菜を買い忘れてしまい、代わりはブロッコリー。青菜より美味しかった。
来年もブロッコリーにします。

お昼からは、年末のうちに作っておいたものでダラダラと。

私はかなりの食いしん坊なので、美味しいものを食べているときが、一番幸せ。
また、平和を強く感じ、願う時間です。
平和でないと、美味しいものは食べられないですからね。

今年も、健康で心穏やかにお正月が迎えられたことに感謝です。
どうか2022年も、平和な一年でありますように。
世の中も、自分自身もいろいろあった昨年、いつも以上に思った時間でした。

そして食後は、、、、やっぱり寝てしまった。
気付いたら、いとさんも私の上で一緒に寝てました。これもお正月。

起きたら、机の上はきれいに片付いていました。
先に起きた用務員さんが、全部片づけてくれてた。これもお正月。

起きて、寝惚けた頭で洗濯物を取り込んでいたら、自分の中でのお正月が急激に終わっていくのを感じました。
夕方からは普通の日になり、頭はもう仕事のことでいっぱい。
「その瞬間を楽しめない」、損な性格かもしれません。

明日からは、また仕事です。
上級Bのデザイン変更、急いで終わらせなければ…。

2022年もよろしくお願いします。


やっと終わった!クルミの中身を出す作業

例年、正月三が日で一気にやっている「クルミの中身を出す作業」。
今年は隙間時間を見つけて少しずつ剥いていたら、春までかかってしまいました。

昨日、残っていたオニクルミを一気に片付けました!

一晩水浸しておいたクルミを乾煎りします。
和クルミを煎ったときの香ばしい香り!大好きです。

しばらく煎っていると、殻がちょっと開きます。
ここにスクレイパーを挿し込み…ここにスクレイパーを挿し込み
半分に割ります。

ちなみに、みんながみんな、素直に口を開いてくれるわけではありません。

がっつり開いた素直なオニクルミ。
嫌々開いたオニクルミ。

やりにくくはありますが、こんな風にちょっとでも隙間が開いてくれれば、何とか割ることはできます。

が、

どんなに煎っても開かなかったオニクルミ。

煎り過ぎて真っ黒。
これ、どーしよ?
少なくともレッスンでは使えません。
金槌で割って、野鳥さんのごはん行きかな?

和クルミは、こんな専用の割り器が販売されています。

『和クルミ割り器、ほじくるみん付』(出典:Amazon)

スパっと切れるらしい。

値段は2,000円ちょっとなので、割とお安い。
けど…ワタクシ、専用品が嫌いなんです。
「それにしか使えない道具を買う」ってことに抵抗が。
(シンプリストの血が許さないのか?)

けど、毎年のことだし、割る量も数キロとかなりだし。
これを使えば、煎る作業もなくなるので、その時間と手間も考えるとかなり良い道具。

インスタにポストしたところ、フォロワーさんで何人か持っている方がいらして、「良いですよ!」「気持ちいですよ!」と推しのコメントが…

いや、ちょっと待て。
クルミを割るのに、気持ちいい?!

このコメントが一番クラッと来ました。笑
来年は、和くるみ割り器を使ってる写真がアップされるかもしれません。

花炭作り

花炭

今月のどんぐり部は、『花炭』作り!

『花炭』は『飾り炭』とも言い、植物などを炭化させたもの。

花炭

まず、お菓子などの空き缶に、炭にしたい木の実などを並べます。
ネットで検索すると、松ぼっくりやアンバーバームで作っている人が多かったので、敢えてマイナーなものを選びました。
後、形の面白いものも。

花炭作り

これをガンガンに熱します。
目安は、蓋に空けた穴からガスが出なくなるまで。

ガスが出なくなったら火から下ろし、冷まします。

そして、約1時間後…どうなっているでしょうか?

花炭

じゃじゃーーん!
形そのまま、見事に炭化しました!成功です!おめでとうございます!!

花炭

サルスベリはかなり繊細で、取り出すときに1つ割り、実は枝から離れてしまいました。

花炭

生の枝物もうまくいきました!(右上)

ビスケット~!
可愛いじゃないの♡♡♡

お気に入りは、ビスケットとリースベース。
全く面白くなかったのは、シナモン。…ただの木炭。

花炭

今回は数をそんなに作らなかったし、初めて作ったので、標本的な飾りにしました。

これを量産して作品に使いたいので、崩れやすいもの、丈夫なもの…と記録しました。
意外なことに、屈強そうな松ぼっくりがポロポロ壊れました。
取り出すときに鱗片が剥がれ落ち、みんな大苦戦。

アニス、クルミ、レッドオーク、ビスケットはかなり丈夫。
落花生は、そっと持てば問題なかったです。

そして、火を使うならと…

やっぱり焼いちゃいました!せっかくの炭火!

ワタクシはと言うと、今回もスモーク番長。

燻して燻して燻しまくりました。
結局こちらに係りっきりになり、肝心の花炭はメンバーにお任せすることに。笑

どうよ~?!なかなかでしょう?!

昨日は、初夏のような陽気の一日。気持ちよかった。
花炭もスモークもうまくいき、満足な一日でした。

深い山の中で樹皮を剥く

非常に貴重な体験をしてきました。
「80歳のきこりのおじいちゃんと山へ入り、樹齢60年の杉木の伐採に立ち会って、その樹皮を剥く。」

文字にするとたったそれだけのことだけど、普通に生きていたら体験できないことばかり。
・きこりに会うことがない
・きこりと知り合う機会が無いので、木を伐採するところを見る機会もない
・樹皮を剥ぐことがない

そりゃそうでしょ、と言われそうな気もしなくもないですが、感動体験の連続でした。

場所は、青梅市にある「青梅 賢治の農楽校」。
深い深い山の中にあります。

集落の向こうにある山へ入り、杉の伐採に立ち会いました。

スルスルと脚立を登り、伐採する木に縄をかけるきこりさん。

写真では伝わりにくいと思うのですが、脚立だけでもかなり高いのに、
縄をかけている杉の木の下は、目が回るほどの高い急斜面。
高所恐怖症の私は、見ているだけで心臓バクバクでした。

御年81歳、この足の開き!!!!すごい!

そして、伐採。

メリメリメリ!っというすごい音と共に倒れました。

縄の掛ける方向、引く方向で、倒れる向きが計算されています。
誰かが三角関数の話をしていましたが、計算式として使っていなくても、経験値の中で使っているんでしょうね。

長さが半分になっても、大の大人3人がかりでやっとこ移動させられる重さ。

伐採した木は2mごとにカットし、軽トラックで運び出しました。
戻るとすぐに木の皮の剥がし方のレクチャーを受け、いざ、樹皮向き開始です。

カッターナイフで切れ目を入れた場所へ細いヘラを挿し込み、樹皮の下へ空気を入れます。
樹皮の下から、きれいな木肌が見えてきました。

樹皮を剥がすとき、「ジュワッ」とか「シャリッ」みたいな木の水分の音がします。
これが気持ちが良くて、感動的。
さっきまで大地に立っていた木でないと決して聞くことのできない音です。

頬ずりしたくなるほどスベスベ、そしていい香り。

日本の多くの山間部で行われていたのと同様、昔は樹皮を剥がした丸太を建築材と売っていたそうですが、今回必要なのは樹皮の方。

ひごにするための下処理として、鎌で鬼皮を削いでいきます。

右が削ぐ前、左が大体削いだもの
腰痛と闘いながら、ひたすらに鎌を動かします。
なかなかにすごい量でしたが、
みんなで削ぎ削ぎ、きれいになりました。
こちらはくるみ。杉やヒノキより簡単に剥けます。
中表にしてくるくると丸めたら、
さっと茹でます。

防カビ・殺虫のための作業です。
あまり長く茹でると、自身の持っているタンニンで真っ黒になってしまうそうで、茹で時間は20秒ほど。

くるみの皮で作った道具入れ。

ワタクシ、この道具入れがとにかく気に入ってしまい。
作り方が乗っている本を教えてもらいました。
ですが、かご編みは素人なので、いずれ先生のお宅で教えてもらおうかと思っています。(秩父だよ!でも、行く気満々)

作用台に生えていたきのこ、かわいい。

ツノマタタケという、キクラゲの一種だそうです。
あちこちにキノコや苔がびっしり生えているだけあって、かなり湿度の高い場所でした。

深い緑に囲まれ、気さくな参加者のみなさんとお話しながら貴重な体験をした一日。
まるで夏休み、旅行をしたかのような充実した気分でした。

注意)
この日は樹皮剥ぎ体験だけで、樹皮はもらえません。
欲しい場合、秋にある「杉の皮でひごを作る」「作ったひごでかごを編む」の回にも参加する必要があります。

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