フルーツポマンダー

フルーツポマンダー

昨年末に仕込んだものが、ミイラになりました。

フルーツポマンダー
リボンは、ワックスコードでシンプルに。

クリスマス近くになったら、リボンや木の実をモリモリに変えて飾ろうかなぁ、と思っています。
ずいぶんと先の話ですが…。


先週のある日のレッスン中、ポマンダーの話題になりました。

そのときいらしていたドイツ人の生徒さん、
「ポマンダー、この教室で初めて知りました。ドイツでは一度も見たことがない…」とポツリ。

同席していた全員が「え?!」
ポマンダーの説明って、必ずって言って良いほど「中世ヨーロッパでは…」と書いてあるので、当然知っていると思い込んでいました。

その生徒さん曰わく、ポマンダーは、「すごく地域的なニオイや雰囲気がするもの」らしいのです。


ポマンダー、ちょっと調べてみました。
語源はフランス語。
pomme d’ambre、『琥珀のりんご』の意。

これは、アンバーグリス(竜涎香:マッコウクジラの腸内に発生する結石)を球状にしたもので、16世紀頃の肖像画にときどき登場します。

16世紀は、スパイス戦争が起きていた頃。
ポルトガル、スペインに続き、エリザベス一世の勅許を受けたイギリス、そしてオランダが争っています。
これを踏まえ、肖像画の描かれた国と語源を照らし合わせると、イギリス、フランス…この辺りが発祥?

結局、どこの国のものなのか?調べきれませんでしたが、何となく分かったような気になって楽しかった。笑


クローブつながりで、もうひとつ。

クリスマスに飲む『グリューワイン』。
これは家庭では、ほぼ作らない、とのこと。クリスマスマーケットで買って飲むものだそうです。
そうなんだ…。

キンダープンシュも「各家庭でレシピが違う」というようなことを何かで読んだので訊いたら、「作らないですね…。」

作る家庭もあるそうですが、その家によって全く違うんですって。
祖父母・両親の出身地によっても違うし、そう言った伝統的な行事を行う家庭かどうか、など。

考えてみたら、日本もそうですよね。
例えば、おせち料理。
作って食べる家もあれば、買って食べる家もあり、全く食べない家もある。
中身だって地域によって違ったりもする。

おせちで思い出しましたが、私の出身地では、大晦日の夕飯が『1年で一番豪勢な料理を食べる日』。
それこそ盆と正月、誕生日やクリスマスまでもが一斉に来たような御馳走が、テーブルに乗りきらないほど並びました。
好きなものは何でも作ってもらえましたので、子供の頃はかなり楽しみな日でした。

話は脱線しましたが、そう考えると合点の行く話。
ネットや文献ちょっと読んだくらいで、分かった気になるのは危険だな…と思いました。
…と言うか、知ったかぶりだったんじゃん!(恥ずかしい~)

ドイツ人の生徒さんには、本当に感謝です。
分からないドイツ語を教えていただいたり、今回のようなことを教えていただいたり。

この仕事を始めて12年、まだまだ勉強することがたくさんです。

ここ最近のスパイスシュムックレッスン

スパイスシュムック、木の実とスパイスのアレンジ、ドライフラワーのスワッグ

ここ最近のスパイスシュムックレッスンで出来上がった、瀬谷教室の生徒さんの作品です。

初級B シュトラウス
初級B 規則的なフーフアイゼン
初級A クローブのオーナメント

こちらを制作の生徒さんはすでにカリキュラムは終えられているのですが、もう少し作りたいと追加で5つ制作されました!
好きな色や好きな材料をデコレートしていく楽しい作品です。

中級A スワッグ
中級A ミニガーランド
中級クルミのゲビンデ
ポマンダー

ポマンダーは毎年厳冬期にご希望の方のみレッスンしています。
完全に乾く春頃にお持ちいただき、リボンを掛けたり、木の実でデコレートしたりします。
今年の1~2月は暖かかったので、ポマンダー作りにはちょっと厳しい冬でしたが、たっぷりクローブのおかげでカチカチに乾きました。

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今週は4ヶ月ぶりに二子玉川教室、3ヶ月ぶりに出張レッスンもありました。
外レッスンの様子は、また後日レポートします☆

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